お疲れ様です。今回は「髪型や髪色を変えて気分や体調を良くしよう!若々しいファッションで若返り効果」についてお伝えします。
若々しいファッションで若返り効果
「若作り」というとネガティブな印象もありますが、実は、若々しいファッションには、私たちの精神だけでなく肉体をも若返らせる効果があります。
その効果を実証したのはハーバード大学の研究チームで、50~200人の男女に5つの実験を行い「若作り」が老化に与える影響を調べました。
その結果まず分かったのが、髪型や髪色を変えただけで、私たちは気分が上がるだけでなく、体調にも良い変化が起こるという事実でした。髪型を若いスタイルに変えた女性は、みな一様に血圧が下がり、体がリラックス状態に切り替わったのです。
この実験がおもしろいのは、ヘアスタイルを変えた被験者の顔写真を加工し、髪の部分は切り取って第三者に魅力度を採点させても、「以前より見た目が若くなった」という評価を受けたところです。つまり、「新しい髪型」という重要な情報を取り去り、表情や肌だけでも、他人に若い印象を与えることができたわけです。実に若作りの効果はあなどれません。
脳の処理能力が向上、全身の炎症レベルが軽減、運動機能の改善
ハーバードのチームは過去にも似た実験を行っており、70~80代の男女に20年前に流行した服を着せ、更にはその当時の映画や音楽を鑑賞するように指示したところ、1週間で脳の処理能力が上がり、全身の炎症レベルが下がり、運動機能にも改善が見られたといいます。
他にも気持ちの若さと老化の相関を示したデータは多く、こんな現象が確認されています。
- 「自分は老けている」という気持ちが強い人は、そうでない人に比べて死亡率が41%高く、実年齢より平均で5歳老けて見られる
- 実年齢より自分は歳だと感じている人は、その後の2~10年であらゆる病気にかかる確率が10~25%上がる
- 毛髪が薄い男性は、髪がある男性に比べて若々しい気持ちを失いやすいため、老化の兆候が早く見られる上に、前立腺がんや心臓病の発症率も高い
- 自分を若いと思える人は自己効力感が高く、会社でのパフォーマンスも良い傾向があった
老いを感じることと老いること:自己認識年齢と死亡率との関連 |心臓病学 |JAMA内科学 |JAMAネットワーク (jamanetwork.com)
Feeling older and risk of hospitalization: Evidence from three longitudinal cohorts. (apa.org)
アイエルフ |無料の全文 |高齢労働者のアイデンティティと職務遂行能力:主観的年齢と自己効力感のモデレーターの役割 (mdpi.com)
これらのデータは全て観察研究なので、必ずしも「若いと思うから長生きする」ことを証明したわけではありません。その点で解釈には注意が必要ですが、多くの老化研究者が、「気持ちの若さ」が心と身体の老いを食い止めると指摘しているのは事実です。
有名人など、同年代の着こなしを手本にする
いかに「若作り」のメリットが大きくとも、実年齢からかけ離れた服装や、流行を意識しすぎた髪型に手を出すのも問題でしょう。若作りに挑んだ結果として、周囲にも違和感を与えてしまうようでは逆効果になりかねません。
そこで多くの心理学者が推奨するのが、「同年代で着こなしが良い人を手本にする」という考え方です。
同年代を探してみれば、一人や二人は必ず洗練されたヘアスタイルやファッションの人が見つかると思います。有名人でも同僚でも誰でもいいので、そんな人たちの見た目をできるだけ真似してください。いつもの服や髪型を少し変えるだけでも気分は大きく変わり、その変化が心身を実際に若返らせるはずです。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。