お疲れ様です。今回は「人間関係が最も重要!!良い友人を築き上げて仕事の幸福度とモチベーションの向上」についてお伝えします。
「私たちは仕事を辞めるのではない、ただその場の人間関係を立ち去るのだ」
経営学の世界では、こんな格言をよく耳にします。職場における人間関係の重要性を示したフレーズですが、思わず共感してしまう人は多いでしょう。どんなに仕事そのものは好きだとしても、パワハラ上司やウマが合わない同僚と毎日8時間も顔を合わせ続ければ、幸福度が上がるはずはありません。
厚労省の統計によれば、「同僚と仕事やプライベートの会話で笑うことがあるか?」との問いに「はい」と答えた日本人の数は30%にすぎず、「会社内で信頼できる上司はいるか?」との質問にはおよそ87%が「いいえ」と答えています。欧米で行われたリサーチでもこの傾向は変わらず、仕事の人間関係に悩むのは世界的な現象のようです。
社内に良い友人がいるだけでも人生が幸福になる
上司や同僚が仕事人生に及ぼす影響の強さを示した例としては、500万人を対象に行われたアメリカのサーベイが有名です。
Vital Friends: The People You Can’t Afford to Live Without – Tom Rath – Google ブックス
研究チームは被験者の職場における人間関係を調べ、次の傾向を導き出しました。
- 職場に3人以上の友達がいる人は人生の満足度が96%も上がり、同時に自分の給料への満足度は2倍になる(実際に貰える金額が変わらなくても、友人ができるだけで給料の魅力が上がる)
- 職場に最高の友人がいる場合は、仕事のモチベーションが7倍になり、作業のスピードが上がる
思わず目を疑うレベルの数値ですが、給料の多さや仕事の楽しさなどの要因とは関係なく、社内に良い友人がいるだけでも人生が幸福になるのは確実なようです。
悪い人間関係のもとで働くと寿命が縮む
近年では、酷い上司や同僚の悪影響を示したデータにも事欠きません。中でも大きいのは健康面へのダメージで、劣悪な人間関係のもとで働く人ほど寿命が短くなるとの報告が多くなされています。
- 嫌な上司のもとで働く従業員は、良い上司のもとで働く従業員に比べて心臓発作や脳卒中で死ぬリスクが60%高くなる
- 嫌な同僚のせいで悪化したストレスは、たとえ会社を辞めても健康的なレベルに戻るまで22か月かかる
- 人間関係が悪い会社では、社員が高血圧や高コレステロール、糖尿病に悩む確率が20%増加する
人間関係の悪化が健康に及ぼす影響は計り知れず、そのダメージのレベルは長時間労働や福利厚生の不足の悪影響を上回ります。どれだけ業績が良い会社だろうが、嫌な人間に囲まれて過ごすだけの価値はないでしょう。
組織内に、自分に似た人がどれくらいいるか
せんじつめれば、「その会社で働く人を好きになれそうか?」ぐらいの基準で職場を選ぶのも決して間違いとは言えません。良い職場を探すときは「仲良くなれそうな人がいるか?」という観点を忘れないでください。
人と人の仲を結びつける要素はいくつもありますが、現時点で最も確かなのは「私たちは自分に似た人を好きになりやすい」という事実です。
俗に「類似性効果」と呼ばれる心理現象で、相手との考え方や性格の近似はもちろん、外見やファッション、文化的な背景など、どんな要素でも自分と似てさえいれば好感度は高まります。
これぐらいのポイントなら、企業訪問や面接の際にもチェックしやすいでしょう。是非、参考にしてみてください。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。