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肩こりや筋肉痛に磁気が効くと主張しているのはメーカーだけ!科学的な証拠が全くない磁気治療の闇

お疲れ様です。今回は「肩こりや筋肉痛に磁気が効くと主張しているのはメーカーだけ!科学的な証拠が全くない磁気治療の闇」をお伝えします。

磁力で本当に肩こりや痛みはやわらぐのか?

健康アイテムの世界では、磁気を使ったグッズが人気です。磁気ネックレスやブレスレットなど様々なアイテムが出ていますが、もっとも定番なのは「ピップエレキバン」でしょう。

永久磁石を使った商品で、磁気の力が体内の成分に働きかけて血行を改善。肩こりや筋肉痛といった症状に効果があると言っています。

同様の商品には磁気ネックレスなどがあり、1990年代ごろからスポーツ選手の間でブームになったあと、いまでは痛み治療の定番として広く使われています。メーカーの宣伝文句によれば、磁気治療は長年の研究とテストで効果が確認されており、厚生労働省から「医療用具」の許可も得ているのだとか…。果たして磁気系の健康商品は、本当に効果があるのでしょうか?

磁気が効くと言っているのはメーカーだけ

実は、いまのところ「磁気が効く」と主張しているのは、磁気治療グッズを販売しているメーカーしかいません

というのも、磁気治療の世界については1990年代の後半から何度も実験が行われており、結果を出したケースは1件もないからです。

慢性腰痛治療のためのバイポーラ永久磁石:パイロット研究 |疼痛治療薬 |ジャマ |JAMAネットワーク (jamanetwork.com)

なかでも決定的なのは、2007年に行われた大規模な調査でしょう。過去に行われた29件の実験データをまとめた労作で、現時点でもっとも科学的に信頼がおけるデータになっています。

疼痛軽減のための静電磁石:ランダム化試験の系統的レビューとメタアナリシス |CMAJの

その結論は、以下のようなものでした。

「磁気が痛みに効くという科学的な証拠はまったくない。そのため、磁石は効果のある治療法として勧められない」

どうやら磁気治療には何の効果もなく、むしろお金を出す分だけ無駄な消費だと言えます。

科学的根拠において、磁気治療は完全否定!ただの思い込みに金を出すのはやめよう

実際、「磁気が痛みに効く」との結果が出たデータは、いずれも磁気商品を販売するメーカーが行った実験だけです。ちゃんとした科学実験の世界では、磁気治療は完全に否定されているのです。

そもそも、本当に磁気の力で血行が良くなるのなら、磁石を置いた部分の肌が赤みを帯びるはずです。この現象が起きないだけでも、磁気アイテムの怪しさがよくわかります。

磁気で痛みが減ったと感じるのは、あくまで脳の思い込みに過ぎません。それが悪いとは言いませんが、個人的には、ただの思い込みに金を出すのは避けたいところです。是非、参考にしてみてください。

今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。

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Takaブログ
ストレスによる体調不良をきっかけに、体調管理・ヘルスケア・心理学等に関しての情報収集及び実践を繰り返しながら、日常生活のパフォーマンス向上に努めるようになった。 このブログでは上記の内容を中心に「科学的根拠のある情報」を発信しています。