お疲れ様です。今回は「金を出すと将来的に大損する!科学的根拠のない無駄な商品」をお伝えします。
科学的根拠のない健康商品は無駄だらけ
世に出まわっている健康商品の大半は中高年をターゲットにしたものが多く、「もの忘れを改善する」「関節の痛みが消えて無くなる」「飲むだけで脂肪が減少」などといった宣伝で昨今もテレビ通販やネットなどで勧誘しています。
実際に効果が出れば良い話ですが、残念ながら多くの健康商品には科学的根拠がなく、その多くは単なるマウス実験で効果が出ただけだったり、ひとりの開発者の体験談をもとにしただけだったりと、全く効果がない商品を高値で売りさばいているのが現状です。
そんな大した効果がないにも関わらず、今日も中高年に向けて高額で販売されている商品をご紹介します。
①サラダ油を使用するほど心疾患のリスクが上がる
サラダ油は揚げ物や炒め物などに使用される料理油の総称で、コレステロール量がゼロであるキャノーラ油もサラダ油の一種です。
植物が原料なので体に良さそうなイメージがありますが、最近の研究により、サラダ油が非常に体に悪いことが分かりました。
信頼のあるデータによれば、サラダ油を使用するほど心疾患リスクが上がるようです。
理由としては、酸化による痛みであり、熱を加えると劣化するからです。市販されるサラダ油の多くは製造過程で熱を加えているので、かなりの酸化ダメージが発生します。
解決するには市販のサラダ油を止め、代わりにオリーブオイルを使用して下さい。
自身も油を使用する際はオリーブオイルを使用しています。
②栄養ドリンクを飲むほど効き目が減少して不調になる
「栄養ドリンク」は、体が疲れたときの栄養補給としてつい手に取る方も多いと思います。
具体的な商品名は避けますが、結論を述べると栄養ドリンクでは元気になれないことが分かっています。
とはいえ、「栄養ドリンクを飲んだら元気になった」という意見が聞こえてきそうですが、その理由は無水カフェインと少量のアルコールが含まれているからです。この配合により、急にシャキッとした感覚にはなれます。
しかし、本当に体が健康になったわけではないので、その効果は数時間程度。カフェインが切れると、体の血流を無理矢理上げたせいで飲んだ前よりも疲労感に襲われる可能性があります。さらに、カフェインには耐性があるので、飲む頻度が多いほど効き目は減少。やがて何を飲んでも元気になれなくなるでしょう。こうなっては本末転倒です。
多くのデータによれば、2週間ほどカフェインを断たなければ耐性は回復しません。普段から栄養ドリンクを多く飲んでいる方は「カフェイン断ち」を試して下さい。
③ローヤルゼリーの効果は緑茶と変わらない
「ローヤルゼリー」は、働き蜂が体内で合成する白い液体を使った商品です。タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富なため、昔から定番の健康食品として扱われてきました。
一部では「長寿に効く」などと言われるほど評価が高く、海外では「ローマ教皇の病気が治った」といった噂まで流れ、サプリの売れ行きが急増したそうです。
では、実際の効果がどうかというと、まだこれといった研究がないのが現状です。「完全に無意味」とは言い切れないものの、わざわざ高いお金を出すほどの価値は感じられません。具体的な研究例を見てみましょう。
- 56人の男女に1日3gのローヤルゼリーを飲んでもらったところ、6か月で血糖値がやや改善。しかし心肺機能には変化がなかった
ローヤルゼリーの6ヶ月間摂取が健康なボランティアに及ぼす影響 |ニュートリションジャーナル (springer.com)
- 5件のデータをまとめたところ、1日100~500㎎で総コレステロールが10%ほど低下することが分かった
ローヤルゼリーがアテローム性動脈硬化症の実験動物およびヒトの血清脂質に及ぼす影響 |細胞・分子生命科学 (springer.com)
以上の数値だけを見ると、つい「効果がありそうだな…」と思われるかもしれません。
しかし、これらのデータは、あくまで統計的に差が出ただけの話。ローヤルゼリーによって期待できる変化は、正直なところ毎日1杯のお茶を飲んだ場合と大差がありません。緑茶にも、コレステロールの低下や血糖値の改善効果は認められているからです。
現在、日本でローヤルゼリーのサプリを買うと、だいたい1か月で5~6千円はかかります。それだったら、もっと簡単に手に入る緑茶を毎日飲んだ方が安上がりでしょう。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。