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食欲を抑えるための食べる順ダイエットと、人間が太る原因

お疲れ様です。今回は「食欲を抑えるための食べる順ダイエットと、人間が太る原因」についてお伝えします。

サラダを先に食べて血糖値を一定にし、食欲をコントロール

野菜を先に食べると痩せるという「食べる順ダイエット」を推奨している人たちがいます。その人たちは、「糖質を最初にとると血糖値が上がり、インスリンが大量に分泌されるので肥満になるのではないか」ということをよく言いますが、本当のところどうなのでしょうか?

これは野菜を先に食べるとインスリンの分泌が少なくなるので痩せる、という理屈のようですが、インスリンが肥満の原因だという根拠が曖昧です。

食べる順番と健康に関する問題について、アメリカのウェイルコーネル医科大学が30~65歳の男女15人を対象に行った実験があります。参加者には、太り気味の人や糖尿病気味の人を選んでいます。この研究チームは、中年以降で少し体型がくずれてきて、身体が糖質をコントロールすることができなくなってきた人たちであれば効果があるのではないかと考えたのです。

実験は、次のように行われました。まず、参加者を三つのグループに分けます。

  • パン(炭水化物)を先に食べるグループ
  • 野菜を先に食べるグループ
  • チキンと野菜を先に食べるグループ

そして全員が同じ食事をとり、食べる順番だけ変えてもらったのです。食事の内容は、次のとおりです。

  • 1日の摂取カロリーは2417キロカロリーで、タンパク質が41.05グラム、脂質が20.06グラム、糖質が58.28グラム(パンが約90グラム、チキンが約100グラム、オリーブオイルが約15グラム、残りは野菜とスパイスというようなイメージ)

実験は、参加者全員が全ての食事法を行うクロスオーバーというタイプで、3日間行ったら1週間空けて、違う食べ方でまた3日間検証するというものです。その結果は次のようなものでした。

  • パンを先に食べると、血糖値、インスリンとも食後60分で値が大きく上がり、さらにそのあと、180分ほどで下がる
  • 野菜を先に食べたグループと、チキンと野菜を食べたグループでは、血糖値、インスリンとも、食事をしてから180分間の値は一定

この実験からいえるのは、血糖値やインスリンを一定にしたい場合は、野菜やタンパク質を先に食べてから炭水化物をとったほうが効果があるということです。

インスリンの効果と人間が太る原因

インスリンに痩せる効果があるかどうかは、この実験だけでは何とも言えません。ただ、インスリンは食べ過ぎを抑えてくれるホルモンなのではないかといわれており、過度の肥満の人や糖尿病の人など一部の人たちには意味があるかもしれません。

ところで、人間がなぜ太るのかというと、脳が興奮しすぎるからです。美味しそうなものを目の前にすると、興奮して歯止めが効かなくなるのです。そのため、最初にサラダなど、カロリーが低く、そのため脳が興奮して暴走しにくいものを食べてから、炭水化物などをとるようにすれば、食欲のコントロールという意味では効果があるのではないかと考えられています。

つまり、ランチのあと眠くなる人や太り気味の人、糖尿ぎみの人、受験生や資格勉強をしている社会人などで、血糖値の上昇を避けたい人は、「食べる順」を考えるのは効果が大きいといえそうです。

ダイエットをしたい人も、これだけで痩せることは難しいかもしれませんが、食欲を抑えることができれば、ある程度の効果が出るかもしれません。参考程度にお願いします。

今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。

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Takaブログ
ストレスによる体調不良をきっかけに、体調管理・ヘルスケア・心理学等に関しての情報収集及び実践を繰り返しながら、日常生活のパフォーマンス向上に努めるようになった。 このブログでは上記の内容を中心に「科学的根拠のある情報」を発信しています。