お疲れ様です。今回は「精度の高い論文でも信頼性”大”!ラベンダーやペパーミント等のアロマテラピーで不安とストレス解消と睡眠改善」をお伝えします。
エッセンシャルオイルにマッサージよりも癒し効果が
「アロマテラピー」は、古代ローマ帝国でも使われていた歴史あるリラックス法です。植物の香りに癒し効果があることは近年の研究でも広く実証されています。
アロマテラピーの効果を証明した研究を、いくつか紹介しましょう。
- 12件のデータをまとめた精度の高いレビュー論文では、エッセンシャルオイルにマッサージよりも大きな癒し効果が認められた。
アロマセラピーが睡眠改善に及ぼす影響:系統的文献レビューとメタアナリシス |代替医療と補完医療のジャーナル (liebertpub.com)
- 15件のデータを分析した2011年の大規模レビューでも、「不安の対策にアロマテラピーは推奨できる」との結論が出た。
不安症状を持つ人々におけるアロマセラピーの抗不安作用に関するシステマティックレビュー |代替医療と補完医療のジャーナル (liebertpub.com)
どちらの論文もデータの質は高く、科学的な信頼性はかなり大きいです。アロマテラピーがストレス解消に効くのは間違いありません。
科学的にストレスに効く「最強のアロマオイル」
それでは、数あるアロマオイルの中でも、もっともストレスを減らす効果が高いのはどれなのでしょうか?実は、この問題についても、すでに科学的に精度の高い回答が得られています。
2014年、韓国のウルチ大学校が、7つのデータベースから大量の研究を抜き出し、「どのアロマオイルが本当に効くのか?」をチェック。ストレス解消の効果が高いと認められるオイルを選び出しました。
健康な成人のストレス軽減のためのアロマセラピー:無作為化臨床試験の系統的レビューとメタアナリシス – ScienceDirect
そこで浮かび上がったオイルは、以下の4種類です。
- ラベンダー
- ペパーミント
- クラリセージ
- ベルガモット
この4つには、全て高いリラックス効果が確認されました。いずれのオイルも神経の高ぶりを鎮める作用があり、イライラや不安を抑えてくれます。中でも、もっとも信頼性が高いのはラベンダーです。
というのも、多くのアロマテラピー実験ではラベンダーが使われており、ストレスに効くほか、睡眠の質の向上、不安の解消、高血圧の改善といった可能性が示唆されています。アロマテラピーでストレスを解消したいなら、現時点ではベストな選択と言えるでしょう。
アロマオイルは、どのように使っても構いません。お気に入りのディフューザーを使うもよし、お風呂に何滴か垂らして香りを楽しむもよし、どんな方法でもストレス解消の効果は得られます。
おすすめなのは、ベッドに入る30分前に寝室をラベンダーの香りで満たしておくこと。日中のストレスが大きく減る上に、その夜の睡眠の質も高めてくれます。
サプリメントでの活用も大きなメリット
ラベンダーオイルはサプリメントとしての効果も確認されており、不安解消と睡眠の質向上に役立ってくれます。
例えば、2010年の実験では、221人の被験者に1日80mgのラベンダーオイルを飲ませたところ、10週間で不安な気持ちと睡眠の質が改善しました。
軽度不眠症の治療薬としてのLavandula augustifoliaの香りを評価する単盲検無作為化パイロット研究 |代替医療と補完医療のジャーナル (liebertpub.com)
不安のせいでストレスを抱えがちな方は、試す価値があるでしょう。
ラベンダーオイルのサプリはいくつか種類がありますが、多くの試験で使われているのはNature’s Wayの「Calm Aid」という商品です。
神経衰弱、心的外傷後ストレス障害、身体化障害の患者におけるシレキサンの効果に関する第II相試験 – ScienceDirect
まずはこれを1日1カプセルずつ6週間ほど続けて、変化が出たかどうかをチェックしてみてください。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。