お疲れ様です。今回は「脳に軽い負荷をかけてセルフコントロール能力向上!ニューロビクスで脳を活性化」についてお伝えします。
「ニューロビクス」は、世界的な神経生物学者のローレンス・C・カッツが提唱する脳の刺激法です。ニューロ(神経)とエアロビクス(ダンス形式の有酸素運動)を混ぜた名前から、脳に軽い負荷をかけてホルミシス効果の発動をうながす効果があります。
といっても難しい手順はいらず、日々の暮らしに「ちょっとした不快感」を導入するだけで良いのがポイントです。具体的なテクニックをいくつかご紹介します。
利き手とは反対側の手を使い、手軽な脳トレ
ニューロビクスのひとつめは、「利き手とは反対側の手を使う」です。右利きの方は、試しに歯磨きや食事、マウス操作などを左手で行ってみましょう。
利き手以外の手を使うことで脳が育つ事実は、複数のデータが明らかにしており、ニューサウスウェールズ大学などの研究では、右利きの被験者に「左手でカップを掴んで紅茶を飲む」や「ドアを左手で開ける」等を指示したところ、2週間でセルフコントロール能力が改善しました。最初は難しいかもしれませんが、手軽な脳トレとして試してみてください。
目を閉じて家事を行い、脳の新しい神経回路を使う
シャワーを浴びるとき、浴槽を掃除するとき、髪を洗うとき、洗濯物を干すときなど、日常的な家事を目を閉じたままで行うトレーニングです。
私たちは日常のタスクを行う際に必要な情報の大半を視覚から得ており、聴覚、嗅覚、触覚などから得られるデータはすぐに捨て去ってしまいます。
しかし、家事を目を閉じて行うことにより、感覚がフルに活動を始めて脳が新しい神経経路を使いだすのです。
スマホなどのデジタル機器の使用を減らす
スマホやパソコンといったデジタル機器の使用頻度を意識して減らすトレーニングです。
ロンドンのタクシー運転手を対象にした実験では、彼らの記憶力をつかさどる脳のエリアが活性しやすいことが明らかになりました。ロンドンでタクシーの免許を取るには、2万種ものランドマークを記憶しなければならず、おかげで脳が適度な刺激を受けたと考えられます。
同じように、GPSをオフにして地図を読んだり、メモアプリを使わずに電話番号や買い物リストを覚えたり、SNSを止めて直に友人や家族とコミュニケーションを取ったりと、人間が生まれつき持つ能力をできるだけ活かすようにしましょう。
逆さまチャレンジで普段とは異なる脳の刺激を
見慣れたものを逆さまにして見ても、脳は普段と異なる刺激を受けやすくなります。
例えば、時計を逆さまに身に着ける、カレンダーを逆さまに吊るす、作業デスクの模様替えをしてメモ帳や資料などの左右を入れ替えるなど、思いつくものは全て逆にしてみましょう。いつもと異なる配置によって脳が軽い負荷を感じてくれます。
音読、聴読で記憶力アップ
MRIを使った研究により、音読または聴読を行うと、視覚だけで本を読むのとは異なる3つの脳領域が働き出すことが分かっています。私たちは情報入力の大半を視覚に頼り、その他の感覚をおざなりにしているからです。
本を読む際は、試しに文章を声に出しながら読むか、またはオーディオブックを活用してみてください。普段と違う脳が働くだけでなく、内容も覚えやすくなります。
いつもと異なる通勤手段で大脳皮質や海馬を刺激
通常、多くの人は慣れたルートを無意識に通勤しており、脳はほとんど刺激を受けていません。しかし、ここで普段とは異なる路線の電車を使ったり、バス通勤の人が徒歩や自転車を使ってみたりと、いつもとは異なる通勤手段やルートを選ぶだけでも、大脳皮質や海馬を刺激できます。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。