お疲れ様です。今回は「どうにでもなれ効果がダイエット失敗の原因に!長期的な目標で誘惑に打ち勝とう」についてお伝えします。
ダイエット失敗の最大の要因「どうにでもなれ効果」
誰もが一度や二度は計画倒れを経験したことがあると思いますが、その原因のほとんどは、「どうにでもなれ効果」によるものです。
例えば、分単位で1日の予定を組む人がいますが、これは非常に失敗しやすいやり方です。何故なら、何通ものメールに対する返信を数分で送ろうとしているときに、別の連絡が入ったため、終わらせることができなくなったとします。その時点で「今日は取り戻せない…もうどうにでもなれ」と思ってしまうことが多いからです。
私たち人間は、一つのことに失敗すると、本来の目的とは真逆のことをやるようになり、誘惑に弱くなり、「どうせ上手くいかないから、もういいや」となってしまいがちです。これは、今日は朝起きたら勉強で英語を20分やって、国語は30分やって…というように、綿密な計画を立てるタイプの人に起こりがちだといえます。
あるいは、ダイエットをしている人が「今日は絶対にお菓子を食べない」と決めていたのに、一口だけクッキーを食べた瞬間に「あ…いまクッキーを食べてしまったから、もう今日はどうでもいいや。ストレスだし、好きなもの食べよう」となって、カロリーの高いものを食べたり、夜中にカップ麺を食べたりするようになります。
このように、小さなミスや例外によって自制心が崩壊して計画倒れになることを「どうにでもなれ効果」と呼んでいます。
これが発生すると、その後には自己嫌悪がやってきます。この自己嫌悪によって「自分は意志の弱いダメ人間」と自分を責め、自らストレスを増やしてしまい、その結果、計画倒れに繋がっていくわけです。
反対に、この自己嫌悪さえなければ、例えばダイエットを数日休んでも、その習慣が途切れることはありません。完璧な人間など存在しないため、できないときもあります。でも、だからといって、自分を責める必要はないのです。
長期的な目標を持ち、誘惑に負けないようにする
大事なのは、「どうにでもなれ効果」を起こさないことです。計画通りにいかないことや思い通りにならないことはいくらでもあります。世の中、思い通りに事が進むことのほうが少ないのではないかと思います。
この「どうにでもなれ効果」は、起こりやすい条件がある程度決まっているので、それを理解すれば、十分避けることができます。その条件とは、次の二つです。
- 短期目標しか掲げていない
「今日だけはお菓子を食べない」「二日間はお酒を飲まない」というような短期目標しか掲げていない場合に人は誘惑に負けやすくなります。
それに対して、具体的な行動に落とし込めるような長期的な目標を持っている人は、簡単に誘惑には負けにくくなります。例えば、「来年の夏までに魅力的な腹筋をつくるぞ」「1年間で体脂肪を3%落とすぞ」という長期の目標を持っていれば大丈夫です。
短期目標しなないと、「どうにでもなれ効果」が起こりやすくなるので、誘惑に負けそうになったときは長期的な目標を思い出してみることが大事です。
- 「やめる」目標を立てたとき
もう一つの条件が、何かを「やめる」という目標を立てたときです。こういう場合に、「どうにでもなれ効果」が起こりやすくなります。
例えば、「今日はSNSを見ずに勉強する」「今日はチョコを食べないぞ」という目標を立てたとします。このような「しない目標」は、達成できる可能性がかなり低くなってしまうのです。
人間は「やめる」「しない」という目標を立てると、誘惑に弱くなり、「どうにでもなれ効果」が起こりやすくなります。
「長期目標」と「やる目標」に変えてやる気アップ
この「どうにでもなれ効果」は、お金や仕事などの様々なカテゴリーでも起こってしまいます。その対策として、先ほど挙げた起こりやすい条件の反対を考えてみましょう。
- 短期目標を長期目標に変える
例えば、「痩せるために、2週間は脂質の摂取を減らす」の先に、「来年の夏に海に行ったときに、魅力的な腹筋と肉体でモテるぞ」というふうに決めておくわけです。こうすると長期の目標があるから、いまの短期の目標で誘惑に弱くなることはなくなります。
- 「やめる目標」を「やる目標」に変える
「~をやめる代わりに~をする」、「~をしたいと考えるから、代わりに~の行動をする」という代替行動を決めます。例えば、「炭水化物の代わりに野菜を食べる」や、お腹がすいて炭水化物が欲しくなったら、「代わりにナッツを食べる」というふうに、新しい条件を組み入れておくことが重要です。
このように、「代わりの行動をする」を頭に置いて何かをすると、「しない」よりも達成できる可能性が高まります。
朝起きたくないと思ったら、代わりにカーテンだけ開けてみたり、ジムに行きたくないと思ったら、ひとまずシューズだけ準備するのも手です。そうするとやる気が出やすくなり、「どうにでもなれ効果」を防げるようになるので、ぜひ試してみてください。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。