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読書のメリットを最大限に活用しよう!本を読むモチベーションを高める最高の準備法

お疲れ様です。今回は「読書のメリットを最大限に活用しよう!本を読むモチベーションを高める最高の準備法」についてお伝えします。

「メンタルマップ」で人生の目標や行動を視覚化

本を読む前の準備として、最もシンプルかつ効果的なのが「メンタルマップ」を作ることです。メンタルマップとは、自分の人生の目標や行動を箇条書きにして視覚化したもので、その効果は文字通り、読書中に迷子にならないよう「地図(マップ)」を示してくれることです。

人間は行動を起こすとき、何らかのやるべき理由と自分へのメリットを感じています。ところが、日常生活を送る間に、「なぜ、自分がその行動を始めたのか」を見失ってしまう傾向があります。結果、今取り組んでいることに意義が見出せなくなり、行動に迷いが生じて挫折してしまうのです。

こうした人の心の動きに着目し、挫折を避ける方法としてハーバード大学の心理学者であるショーン・エイカーが提唱しているのが、メンタルマップです。

何か行動を起こすとき、その理由、メリット、期待していること等を三つ箇条書きでメモに書き出します。そして、何らかの迷いが生じたとき、そのメモを見直します。すると、脳が自分の行動の意義を再認識し、やる気を取り戻すことができるという仕組みです。

書き方はシンプルです。最初に「なぜこの本を読もうと思ったのか?」「この本から何を得たいのか?」「読んだ後、どういう状態になりたいと願っているのか?」など、本と向き合う前に抱えていた問題、持っていた関心、興味を自分への質問として、思い起こします。続いて、その質問に対して三つの答えを書き出していきましょう。例えば、

  • なぜ、この本を読もうと思ったのか?

「健やかに体調良く生活したい」「健康に関する知識を増やしたい」

  • この本から何を得たいのか?

「ストレスを減らす方法を知りたい」「良好な人間関係を築くためのノウハウを知りたい」

  • 読んだ後、どういう状態になりたいと願っているのか?

「将来の健康寿命を延ばして、病気に苦しむことなく生活したい」「ストレスをコントロールする方法を学んで、つらい状況を改善したい」

このように書き出したメモは、本の間に挟む、またはスマホのメモ機能に登録し、読書の間、身近に置いておきます。本のしおりや表紙の見返しの部分に書き出すのもいいでしょう。そして、読んでいて良く分からないところに出くわしたとき、集中力が途切れたと感じたとき、読むのが面倒になってきたときにメモを見返します。すると、原点を思い出せます。

なぜ、この本を読もうと思ったのか?」「この本から何を得たいのか?」「読んだ後、どういう状態になりたいと願っているのか?

そうか。自分は「これ」が欲しいからこの本を手に取ったのだ、と。その結果、本への興味を取り戻すことができ、自分にとって面白い内容が書かれているはずだという期待も高まり、集中力が戻ってくるのです。

この本から自分が得たい情報は何か?と脳に伝える

旅行先などで目的地を探すとき、カーナビやスマホで地図アプリを立ち上げ、目的地の住所や名称を入力して、表示されたルートに従って行けば、迷うことなく目的地にたどり着けます。

読書中に「分からないフレーズが多い」「難しくて読む気力がなくなりそう」「本当に役に立つのか?」と、そんなふうに本を読みながら脳が迷子になり始めたタイミングで、メンタルマップを確認すると、私たちは通るべきルート(興味と集中力)や目的地(本を読む動機)を思い出すことができるのです。

メンタルマップがなぜ効果を発揮するのかは、脳の働きからも説明できます。例えば、こんな経験はありませんか?

  • 赤い車に乗るようになったら、街中で赤い車を見かけることが増えた気がする
  • ある企業の株を購入したら、その会社のニュースや広告がどんどん目に入るようになった
  • 自分に家族ができてから、急に街中で家族連れの人たちを見かける回数が増えた

これは心理学で「カラーバス効果」と呼ばれる現象で、脳は一つのことを意識すると、無意識のうちにそれに関する情報を集め、認識するようになります。メンタルマップは、脳に何度も「この本から自分が得たい情報は何か?」と伝えることで効果を発揮するのです。

今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。

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Takaブログ
ストレスによる体調不良をきっかけに、体調管理・ヘルスケア・心理学等に関しての情報収集及び実践を繰り返しながら、日常生活のパフォーマンス向上に努めるようになった。 このブログでは上記の内容を中心に「科学的根拠のある情報」を発信しています。