お疲れ様です。今回は「夜勤やワークライフバランスの崩壊が、うつ病の原因に!?身体を壊す原因になる職場の特徴」についてお伝えします。
週3回以上の夜勤でコレステロールや血圧が激増する
まず考慮しておきたいのが「夜勤」です。不特定なタイミングで深夜や早朝に働かねばならない仕事のことで、2万人の労働者を調べた2014年のメタ分析によれば、朝~夕方勤務で働く人と比べた場合、週に3回以上のペースで夜勤を行う人は糖尿病の発症リスクが42%上がり、コレステロールや血圧も激増していました。
記事全文:総合病院の看護師の心理的および身体的健康に対する交代勤務の影響:ローテーションの夜勤と日勤の比較 (tandfonline.com)
夜勤が体に悪いのは、体内時計のリズムを破壊するからです。私たちの身体は日の入りとともに睡眠をうながすホルモンを分泌し、適切に体を休めてコンディションを調整するように設計されています。
にも関わらず、夜勤で人体のリズムを乱すと睡眠の質が下がり、メンタルと体の両方に甚大な悪影響を及ぼすのです。
夜勤は社会のインフラに関わる職種が多く、その意味で社会的に貢献度の高い働き方ではあるものの、一方では人体に避けがたいダメージを与えるのも事実です。仕事を選ぶときには、必ず考慮すべきポイントと言えるでしょう。
ワークライフバランスの崩壊が不安障害や鬱病の原因に
これはプライベートに仕事を持ち込む働き方のことで、その悪影響は受動喫煙のダメージを遥かに上回ります。
およそ2600人を5年にわたって追跡したリサーチでは、プライベートと仕事を切り分けずに働き続けた人は、うつ病にかかる率が166%も高く、不安障害の発症率も174%も上昇していました。
長時間労働と不安・抑うつの症状:ホワイトホールII研究の5年間の追跡調査 |心理医学 |ケンブリッジコア (cambridge.org)
人体が満足に働くためには必ず休憩が必要であり、仕事がプライベートを侵食すれば、当然ながらストレスは激増します。
更に問題なのは、プライベートで仕事のことを考えただけでも私たちの幸福度が激減してしまう点です。イギリスで行われた研究を見てみましょう。
チームは金融関係の仕事をする人に「普段からどれくらい仕事をプライベートに持ち込んでいるか?」を尋ねた後、専用の計測器でストレスを記録するように指示しました。その後、2か月にわたってデータを集めて浮かび上がったのが次の事実です。
- 休日や退社後に少しでも仕事について考えた人は有意にストレスレベルが増える
- 仕事について考えたストレスは運動やマッサージなどの対策では軽減できない
- 大半の人は、体にはストレス反応が出ているにも関わらず、「私はストレスを感じていない」と回答した
一番恐ろしいのは最後のポイントでしょう。例えば休日に「そういえばあの作業はどうなったのかな…」と少し思っただけでも、あなたは自分のストレスに気づけないまま心身を削り取られてしまうのです。
本人の性格の問題も大きいため一概には言えないところではありますが、少なくとも「休日に上司が普通に連絡してくる職場」や「休暇中の仕事が当たり前な文化を持つ企業」は避けるべきです。
私の職場でも、普通にLINEで仕事の話をしてくる同僚(先輩)がいるから本当にストレスでしかないです…。今後、休日に仕事の話を持ち出したら、科学的根拠を用いて言い返してやろう。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。