お疲れ様です。今回は「心配する時間をあらかじめ決めよう!心配事をスケジュールし、急に襲い掛かる未来への不安対策」についてお伝えします。
あらかじめ心配する時間を決めておく
「あの作業で失敗したらどうしよう…」「次の支払いに間に合うだろうか…」など、ついつい未来への不安でストレスを溜め込んでしまう人におすすめなのが、あらかじめ「心配する時間」を決めておくというものです。例えば、
- 今日の夕食後に10分間だけ明日の作業について心配する
- お金について悩むのは土曜日の午前9時から
といったように、あらかじめ心配事をスケジュールしておくのです。心理学の世界では長い歴史を持ったテクニックで、1980年代から何度も効果が実証されています。
心配性や考えすぎの人ほど大きなメリットが得られるテクニックです。(私も考えすぎる性格なので、このテクニックにはお世話になっています)それでは、やり方を見てみましょう。
不安になる時間を自由に操り、ストレスに強くなる
- 1.「心配タイム」をカレンダーに設定する
まずは、あなたが「つい心配してしまうこと」を一つ選んで、カレンダーに書き込んでください。心配ごとに使う時間は1日1回ずつ、15~30分の範囲で行ってください。「心配タイム」は好きな時間帯に設定して大丈夫ですが、寝る前だけは避けるようにしましょう。
- 2.「心配タイム」が始まったら、心配事の内容を書き出す
いざ「心配タイム」が始まったら、自分の頭に浮かんだ不安やイライラを全て紙に書き出します。決して心配事を解決しようと頑張ったりせずに、思いつくままに不安の内容を書き出してください。
- 3.「心配タイム」が来るまではカレンダーを見える場所に置いておく
慣れないうちは、予定した「心配タイム」が来る前でも、いつもの癖で心配してしまいがちです。そんな時のために、常に目の前に「心配タイム」を書き込んだカレンダーを置いておき、心配や不安が湧きあがったら「心配するのはこの時間がきてからにする!」と自分に言い聞かせましょう。
最初は違和感を覚えるでしょうが、少しずつ気持ちを簡単に切り替えられるようになります。「心配するな」と言われてすぐに不安が消える人はいませんが、「後で心配していいよ」と言われれば、人間の心は意外とその通りにできてしまうものなのです。
- 4.1週間後に振り返りの時間を作る
1週間続けたら、自分が書いてきたことを振り返る時間を持ちましょう。その際には、次のポイントに注意してください。
- なにか決まったパターンはないか?
- 心配やイライラの内容に変化はないか?
- 何度も繰り返している悩みはなんだろうか?
このステップのポイントは、自分の不安やイライラを客観的に眺める癖をつけるところです。この作業を続けていくと、少しずつ自分の悩みを正しくつかめるようになります。これがストレスの緩衝材となって、私たちの心を強くしてくれるのです。
- 5.効果を実感する
多くの実験によれば、8週間ほどで被験者のストレス耐性が大きく上がったとの報告が出ています。基本的には、続ければ続けるほどストレスに強いメンタルになっていくと考えていいでしょう。
ここで大事なのは、「どれくらい自由に心配できるようになっただろうか?」を意識することです。このトレーニングを繰り返すうちに、私たちは不安になる時間を自由に操れるようになっていくはず。自分のメンタルがどんどんストレスに強くなっていくのを楽しみながら実践してみてください。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。