お疲れ様です。今回は「塩分・糖分・脂肪分の摂りすぎは非常に危険!脳が暴走するヤバい加工食品」についてお伝えします。
塩分、糖分、脂肪分に対して極限なく欲求が暴走
脳を狂わせる原因となる物質は、塩・砂糖・脂肪の3つです。これらは、人間の身体にとって重要なものであるため、人間の体はこれらを求めるように進化してきました。更に、もともと自然界には少ない存在だったので、より求めるようになったのです。
ところが、現代ではどれも簡単に手に入るようになったのに、この状況に人間の脳はついてこられていないのです。そして、それを利用しているのが加工食品です。
フードトラップという考え方があります。先ほど述べた理由から、人間は、塩分・糖分・脂肪分に対して極限なく欲求が爆発し、暴走します。それにいち早く気づいたのが加工食品業界の人たちです。
1970年代頃、この3つの成分を上手く組み合わせることで、人間の食欲を無限に引き出すことを利用した食品が販売されるようになりました。
実験心理学者のハワード・モスコウィッツ博士は、糖分の魅力を最大限に引き出す方法を研究し、次のような実験を行いました。
- 成分を様々な組み合わせにして味覚テストを実施
- 糖質がどれだけ入っていると脳が最も興奮するのか、つまり人間がもっとも美味しいと感じるのかを調べる
その結果、次のことが分かりました。
- 糖分は、ある一定量を超えるとその魅力が減る
- 量が増えるほど、無限に脳の興奮が高まるわけではない
中毒性を引き出し、脳は脂肪分にコントロールされている
糖分のベストな量は、「至福ポイント」と呼ばれていますが、加工食品業者はこの「至福ポイント」を利用したのです。具体的には、人間が最も美味しいと感じやすい数値に糖質を調整し、商品化することで中毒性を引き出し、継続的に商品を売ることに成功したのです。そしてこの方法は、現在でも様々な加工食品に利用されています。
2001年にマコーミックというアメリカの調味料メーカーが、人間の味覚に関する調査を行っていますが、この研究では、人間が特定の食品にのめり込むのは空腹感とは関係がないことが分かっています。
つまり、塩分・糖分・脂肪分のバランスによって、特定の食品にのめり込むように私たちは操られているのです。
例えば、脂肪分は糖分と違って上限がありません。そのため、かなり多めに添加されていても、よほど油でギトギトしていない限り、基本的に脂肪分は人間の脳を狂わせ、食べさせるようにできているのです。
脂肪分については、どのようなにおいや食感を組み合わせると人間の脳が最も興奮するかというところまで研究が進んでいます。つまり、私たちの脳は脂肪分にコントロールされているのです。
加工食品を食べるほと脳は劣化する
人間の食欲のコントロールは、様々なところで行われています。例えば、アメリカの食品メーカーであるハーシー社の実験では、ポテトチップスを食べるときのサクッという音が大きければ大きいほど、ポテトチップスの魅力が上がることが分かっています。
そのため、高温で揚げたり、さらに音が出る添加物や油を入れたりしているのです。私たちの脳の大脳辺縁系というところは、塩分・糖分・脂肪分という自然界には少ないエネルギー源に目がないようにできています。
味や健康よりも、これらをコントロールすることで、その食品は売れていくわけです。しかも、この3つの成分は、質にこだわらなければ、今ではいくらでも作ることができてしまいます。
そして、こうした食品を食べれば食べるほど脳は劣化し、中毒のようになっていきます。そのため、加工食品業者は大きいサイズの商品を作り、どんどん買って消費させるようにしているのです。
塩分・糖分・脂肪分の3つは、人間にとって必要なものですが、一定量以上摂取すると中毒になってしまい、結果として体を壊して不調をきたすことになります。
食品に対する正しい知識を持って、食欲を正常な状態に保つことがとても大事なので、加工食品に食欲をコントロールされないよう、十分に気をつけてください。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。