お疲れ様です。今回は「感情のコントロールが苦手な人ほど魅力が下がる!情緒不安定や空気を読まない人の致命的なコミュ力」についてお伝えします。
感情を制御できない人ほど魅力が下がる
あなたのコミュニケーションがうまくいかない原因の一つが「感情が幼い」です。感情のコントロールが苦手で情緒が安定しづらく、周囲から「緊張しがち」「空気を読まない」などと思われやすいタイプのことです。
感情コントロールの重要性は過去に何度も示されており、たとえばウォータールー大学の実験では、約1600人を集め、対人トラブルに弱い人の特徴を調べたところ、感情の制御が苦手な人ほど相手を思いやった発言ができず、問題を解決できない傾向が確認されました。
そのメカニズムは簡単で、感情コントロールが苦手な人は、トラブルで生じた不快な感覚に耐えられず、どうにかして自分の身を守ろうとします。すると、会話のあいだも意識は自分の内面にばかり向かい、他人の気持ちを考える余裕が消え、周囲からは、「空気を読めない」「態度が硬い」「話を聞かない」などと思われてしまうわけです。
感情が幼い人たちがよく取る行動と人類の進化
事実、感情が幼い人たちは、コミュニケーションの際に、以下のような行動をよく取ります。
- 小さなことでイライラし、機嫌が悪い態度を隠せない
- 他人の注目を浴びると、何を言ってよいかわからなくなる
- ちょっとした批判を受け流せず、いつまでも蒸し返す
- 些細なことに大げさに反応し、場の空気をしらけさせる
- 自分が言いたいことばかり気にして、相手の話を聞かない
表面に表れる行動こそ違うものの、感情のコントロール不足が防衛的な反応を生み、それがコミュニケーションの問題に繋がる点はどれも同じです。
これでは人間関係などうまくいかなくて当たり前ですが、感情のコントロールが私たちの魅力を左右するのには、人類の進化にもとづくより根の深い理由があります。
言わずもがな、原始の世界においては、生き残る能力が高いものほど人気を集めました。動物を追跡する身体能力、衣料や道具を作る知識、火を利用するスキルなどを備えた人物は原始のサバンナで重宝され、より多くの仲間にも恵まれたはずです。それゆえに、人類の魅力査定システムは、生き残るのに役立つ能力の有無を、評価の材料として使うように進化しました。
- この人は、問題を解決するのがうまいか?
- この人は、問題に立ち向かう意欲があるか?
そんなポイントを会話のなかで見極め、自己の生存率を高めてくれそうな人物を選別するわけです。
同じシステムは現代人にも受け継がれ、頭が良い人、仕事ができる人、金儲けがうまい人は、やはり高い確率で周囲からの人気を集めます。これは心理学で「有能性」と呼ばれるポイントで、あなたが持つ能力の高さが、周囲に伝わっているかどうかを示す用語です。もし友人やパートナーから「頼りになる」「できる人だ」などと思われているなら、あなたは有能性が高い人物だと言えます。
有用なスキル・知識を持ち、感情をコントロールできる人は評価が高い
それでは、私たちの脳は、他者のどこを見て有能性を判断しているのでしょうか。査定システムが評価のために使うポイントは、大きく2つあります。
- 有用なスキルと知識
- 感情をコントロールする力
1つめの「有用なスキルと知識」は、人生を生き抜くのに役立つ全ての能力のことです。高い知性、身体能力、仕事で身につけた専門知、人生の経験値、キャリアで成し遂げた成果など、あらゆるスキルと知識が、ここに含まれます。もちろん、現代で必要とされる能力は原始時代とは異なりますが、有能な人を仲間にしたいと願うのは今も昔も変わらぬ人間の心理です。
もっとも、生存に役立つスキルと知識は、一朝一夕に身につくものではありません。誰もがうらやむ身体能力や専門知識を手に入れるには相応の労力が必要ですし、だからこそ有能性の指標として働くわけです。現時点で目立ったスキルや実績を持たない人が、このポイントを追い求めるのは非効率でしょう。
そこでフォーカスしたいのが、2つめの「感情をコントロールする力」です。これは自分のメンタルを思い通りに操る能力のことで、問題の解決にすぐに取り掛かる行動力、決めたことをやり抜く意志力、トラブルに動じない平常心などが含まれます。
それもそのはずで、いかに高いスキルを持っていたとしても、問題を解決する精神力がなければ生存率は上がりません。野生動物の知識が豊富だろうが、いざ食糧が尽きたときに狩りへ向かうモチベーションがわかないような人物は、原始の世界を生き抜くことができなかったでしょう。
この問題を解決するために、私たちの脳内には、感情のコントロールがうまい人に好意を持つ仕組みが備わりました。ネガティブな感情に飲み込まれず、必要な場面でモチベーションを自在に操れる人を前にすると、私たちの脳は瞬時に「この人は問題解決がうまい」と判断し、相手への魅力を感じるのです。
深く考えずとも、自分の感情を制御できないような人物と、コミュニケーションを取りたいとは思わないはず。つまり、「感情が幼い人」ほど魅力は下がるわけです。是非、参考にしてください。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。