お疲れ様です。今回は「精神薬は人生を破滅する!!認知症のリスクと脳血管に障害も及ぼす危険な薬」についてお伝えします。
いずれの薬も、歳を取れば取るほど危険な副作用が出やすくなりますが、「どの年齢なら安全なのか」については個人差が大きいため、はっきりと言うことができません。いずれにしても、使わなくていいならそれに越したことはないでしょう。
全ての薬を完全に止めるのは難しいでしょうが、もし該当する薬を使っている場合は、医師や薬剤師と相談の上で減薬を考えてみてください。
抗コリン薬は、認知症のリスクが高まる
抗コリン薬は、アセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑える薬の総称です。とても幅広い症状に使われており、パーキンソン病のような難病から、胃痛、乗り物酔い、アレルギー対策などにも用いられます。
しかし、抗コリン薬は脳の神経系に作用するため、近年では大きな副作用があることが分かってきました。軽いところでは便秘やドライマウスなどが有名ですが、最も怖いのが「認知症」のリスクです。
2015年に行われた大規模な調査によれば、65歳以上の人が3年ほど続けて抗コリン薬を服用すると、なんと認知症の発症率が1.5倍に上昇しました。複数の抗コリン薬を同時に使っていた場合は、さらにリスクが高まります。
強力な抗コリン作用薬の累積使用と認知症のインシデント:前向きコホート研究|認知症・認知障害 |JAMA内科学 |JAMAネットワーク (jamanetwork.com)
この研究で名前が上がった抗コリン薬は、風邪薬やアレルギー薬として一般的に使われる抗ヒスタミン剤、めまい止め、抗うつ剤などでした。
果たして、この副作用が何歳の時点から現れるのかは不明ですし、データの信頼性もそこまで高くはありませんが、いずれにしても長期の服用は止めるべきなのは間違いありません。
エヌセイズで消化不良、潰瘍、胃や腸からの出血に
エヌセイズは非ステロイド性抗炎症薬の略で、痛みを止めたり熱を下げたりといった作用を持ちます。聞きなれない言葉かもしれませんが、アスピリン、イブプロフェン、インドメタシンといった成分なら聞き覚えがあるのではないでしょうか?これらは全てエヌセイズの仲間です。
エヌセイズの難点は、痛み止めとして気軽に使用しがちなところでしょう。軽い頭痛や関節の痛みを和らげてくれるため、ついつい乱用しがちなのです。その上、エヌセイズは消化器官への負担が大きく、消化不良、潰瘍、胃や腸からの出血をよく起こします。
また、血圧を上げる副作用に加えて腎臓へダメージが出るケースも多く、くれぐれも長期使用は控えてください。
どうしてもエヌセイズが必要なときは、せめてイブプロフェンやナプロキセンを選んでください。特にナプロキセンは、2014年にハーバード大学医学院が「最もリスクが低い」と報告しているので、参考にしてみてください。
血糖値を下げる薬は、低血糖症状の引き金に
高血糖は万病の元です。血液中の糖がうまく下がらないと血管に傷がつき、やがて寿命が縮む原因になってしまいます。
そこで使われるのが血糖値を下げる薬です。インスリンの分泌を促進する作用を持ち、血糖値を正常に戻すために処方されます。グリベンクラミドやクロルプロパミドなどが代表的な例です。
この薬が危険なのは、一部の中高年には低血糖症状の引き金になってしまうからです。具体的には、頭痛、震え、激しい疲労などが起き、最悪の場合は意識を失うケースも見られます。こちらも、可能な限り使用を控えて代わりに使える薬がないか主治医に相談しましょう。
抗精神病薬は、認知症のリスクと脳血管に障害の恐れ
抗精神病薬は、様々な脳と心の問題に使われる薬の総称です。有名なところでは、ドグマチール、セレネース、アビリット、メレリルといった商品があります。
統合失調症、双極性障害、大うつ病などの治療に使うのはやむをえませんが、それ以外のケースでは避けたほうが賢明です。長く使うと若い世代ですら認知症の発症リスクが上がるほか、最悪の場合は脳血管に障害が出たり、死亡率が上昇したりといったダメージをもたらします。
もし使う場合でも、短期間の使用にとどめ、できるだけ早めの「認知行動療法」のように薬を使わない治療に切り替えるように心掛けてください。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。