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自然環境でのエクササイズは最強!グリーン・エクササイズでストレス激減、リラックス効果、血圧も低下

お疲れ様です。今回は「自然環境でのエクササイズは最強!グリーン・エクササイズでストレス激減、リラックス効果、血圧も低下」をお伝えします。

「グリーン・エクササイズ」でメンタル改善効果が倍増

グリーン・エクササイズ」は、自然の中で運動を行うメンタルの改善テクニックです。運動がメンタルに良いのはご存じだと思いますが、自然の中で行うことで効果が倍増することが分かっています。

イギリスのエセックス大学が2010年に行った調査では、過去に行われた大量のデータから質が高い10件を選択。様々な年齢の男女1252人を対象に、「森の中のウォーキング」や「公園のサイクリング」「渓谷の魚釣り」などが、私たちのメンタルにどのような影響を与えるかをチェックしました。

メンタルヘルスを改善するための自然と緑の運動の最適な用量はどれくらいですか?マルチスタディ分析 |環境科学技術 (acs.org)

その結果を簡単にまとめると、次のようになります。

  • 自然の中で行うエクササイズは、たった1日5分でストレスを軽減する
  • 若くてメンタルが弱い人ほど、グリーン・エクササイズの効果は大きい

ここで言う「自然」は、山や海だけではありません。近所の公園やちょっとした緑地など、植物と水場さえあればどこでも同じような効果が得られます。

実践するエクササイズにも決まりはなく、シンプルに散歩するもよし、軽く走ってみるもよし、サイクリングを楽しむもよし。とにかく自然の中で身体を動かすだけで大きなメリットが得られます。何より、1日5分で良いのだから、これだけ気楽な手法はないはずです。それでは、具体的なグリーン・エクササイズの例を見ていきましょう。

「ガーデニング」で日常のストレスが大きく下がる

エクササイズと聞くと、ついハードな運動を想像してしまいますが、実は「ガーデニング」も立派なグリーン・エクササイズのひとつです。多くの研究でストレス解消の効果が証明されており、スウェーデンで行われた実験では、12週間のガーデニングコースに参加した被験者は、大半が日常のストレスが大きく下がり、病気で会社を休む割合も減りました

アイエルフ |無料の全文 |自然に基づくリハビリテーションを使用して、ストレス関連精神疾患を持つ個人の行き詰まったリハビリテーションプロセスを再開する (mdpi.com)

ガーデニングの種類はなんでも構いません。自分の好きな花を育てるもよし、食事に使えるようなハーブを育てるもよし。自宅に庭がなかったとしても、室内でプランター菜園をやってみるだけでもストレス解消の効果は得られます。あなたが好きな植物を、自由に育ててみてください。

「泥遊び」で癒し効果とうつ症状軽減

大人になると、もはや泥にまみれて遊ぶこともないでしょう。しかし、実は「泥遊び」ほど、癒し効果が実証されたグリーン・エクササイズは他にありません。

代表的なのは、うつ状態に苦しむ若者を調査した2004年の研究です。これによれば、外に出て自然の中で泥遊びを始めた被験者は、ほんの2~3分でストレスが激減。その後も、しばらくはうつ症状の軽減が確認されました。

A Potential Natural Treatment for Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: Evidence From a National Study | AJPH | Vol. 94 Issue 9 (aphapublications.org)

泥遊びがメンタルに効く理由は定かではないものの、おそらく人間の心は、土や樹といった自然物との接触で安心感を得られるように進化したのだと考えられています。たまの休日には、泥にまみれて遊んでみるのも一興でしょう。

「ハイキング」で主観的なストレスが減る

ハイキング」もグリーン・エクササイズの代表的な例です。

緑に囲まれながら、新鮮な空気を吸いつつ何も考えずに歩く…。いかにもストレスに良さそうですが、その効果は実際のデータでも裏付けられています。

1516人の男女を対象にしたミシガン大学の実験では、半分のグループに週に1回だけ自然の中を歩くように指示。13週間後の経過をみたところ、ハイキングに参加しなかったグループよりも主観的なストレスが減り、実際にうつ症状が起きる確率も低下する傾向が認められました。

自然の中でのグループ散歩とウェルビーイングの多面性について考察:大規模研究 |エコ心理学 (liebertpub.com)

ハイキングの場所は、大きめの公園や緑地帯など、少し緑が多いエリアであればどこでも構いません。毎週末のハイキングは難しいかもしれませんが、できるだけ機会を見つけて出かけてみてください。

「魚釣り」で血圧が下がり、リラックス度が上がる

近年の心理学界では、「魚釣り」の癒し効果にも注目が集まっています。インディアナ大学などの調査により、魚釣りで血圧が下がり、主観的なリラックス度が上がる事実が確認されたからです。

そのため、近頃は、乳がんから生還した女性などのメンタルケアとして魚釣りを処方する団体も増えているほど。遠くの川まで出かけずとも、釣り堀などでも十分な効果は得られます。

無料の乳がんフライフィッシングリトリート|リカバリーのためのキャスティング (castingforrecovery.org)

もっとも、データの助けを借りなくても、何も考えずに釣り糸を垂らす時間がストレスに効くのは直感的にも理解できる話でしょう。休日にやることが見つからない時などは、近所の釣り堀を探してみるのも良いと思います。ぜひ、参考にしてみてください。

今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。

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Takaブログ
ストレスによる体調不良をきっかけに、体調管理・ヘルスケア・心理学等に関しての情報収集及び実践を繰り返しながら、日常生活のパフォーマンス向上に努めるようになった。 このブログでは上記の内容を中心に「科学的根拠のある情報」を発信しています。