お疲れ様です。今回は「ビタミンD不足を補おう!心と体の影響を大幅に左右する日光浴の重要性」についてお伝えします。
太陽を避け過ぎるとビタミンDが不足する
「太陽の光なんて毎日浴びてるけど…」と思うかもしれませんが、実は現代人の大半は1日に必要な量の日光をきちんと浴びていません。
例えば、およそ5万人の労働者を調べたデータによれば、室内で働くデスクワーカーの9割は日中に満足な量の日光を浴びておらず、ビタミンDが慢性的に不足している事実が発覚。アウトドアで働くことが多い人でも、48%の被験者に日光不足によるビタミンD不足が確認されました。
ビタミンDは、日光を浴びることで生成される成分です。ビタミンというよりもホルモンに近い働きをしており、免疫システムを健やかに保ったり、細胞の増殖を促して美肌を保ったり、脳神経の発達に関わってメンタルの不調を防いだりと、非常に重要な役割を果たしています。つまり、体内のビタミンDが低下するほど、私たちのメンタルはストレスに弱くなっていくのです。
ビタミンDは食事から摂るのが難しいため、基本的には太陽の光を浴びるのがベストです。そのため、デスクワークが増えた現代では「太陽不足」が深刻化しつつあり、2016年には「太陽の光を避けるのは煙草と同じくらい体に悪い」との報告がスウェーデンから出ています。
ベストな太陽の浴び方
美容の世界などでは太陽を避けるのが一般的ですが、あまりに太陽の光を浴びないのも考えものです。太陽の避けすぎは私たちの心と体に悪影響しか及ぼしません。
とはいえ、一方では日焼けが皮膚がんや光老化のリスクを高めるのも事実です。太陽のメリットを完全に引き出すには、1日の最適量を知っておかねばなりません。
実は、太陽の最適量は、個人の肌色や住む場所によって大きく変わります。肌の色が濃い人ほど光を吸収しづらいため必要量は増えますし、北国のように日射量が少ないエリアでは、南国よりも多くの太陽を浴びねばならないからです。そこで、ベストな量を知りたいと思ったら、次のような手法を試してみてください。
- 1.日光を浴びてから24時間後の肌の色を確認。この時、肌がほんのりピンク色に変わるくらいが、自分にとって最適な日光の量だと判断できる
- 2.ステップ1を何度か実施してみて、自分の肌がほんのりピンク色に変わるまでの大体の時間を把握する
- 3.ステップ2で把握した時間のうち、最低でも1日に25~50%は太陽の光を浴びる。この時、全身の肌の35%は露出しておくこと
この「肌がほんのりピンク色に変わるまでの時間」を、専門的に「IMED」と呼びます。大変な作業ですが、自分のIMEDを知っておけば、肌にダメージを与え過ぎない最適な太陽の量を割り出すことが可能になるのです。
もっとも、ここまでするのは面倒だと思うので、日本人の平均値を参考にするのもありです。たいていの日本人はIMEDが25~37分の間に収まっているため、1日に最低でも6~20分は全身に太陽を浴びるように心掛けてください。
太陽のメリットを活かすためのポイント
最後に、太陽との接触を増やすための注意事項をまとめておきます。繰り返しになりますが、陽の光は浴びすぎても浴びなさすぎても良くありません。以下のポイントを守って、自分にとっての最適量を調整してみましょう。
- 肌の痛みや水ぶくれが起きるレベルの日焼けは絶対に避ける
少しでも痛みが出た時点で、あなたの肌はすでに大きなダメージを受けています。健康的な小麦色の肌か、ほんのりピンク色になるくらいの日焼けなら問題ありません。
- ビタミンDが増えやすくなる時間帯を狙う
デスクワークがメインで外に出る機会が少ないときは、最もビタミンDの生産量が多くなる正午の時間を狙いましょう。また、この時には、まとまった時間を日光浴に割くよりも、数分の日光浴を繰り返したほうがビタミンDの生産量は多くなります。
- どうしようもない場合はビタミンDのサプリを飲む
どうしても外出が難しい時や、日射量が少ない冬場などは、ビタミンDのサプリを飲むのも手です。最近では、イギリス政府なども冬季シーズンはビタミンDのサプリを推奨しています。ただし、サプリには吸収率などの問題があるため、太陽の光を完全に補うことはできません。あくまでサポートとして活用してください。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。