お疲れ様です。今回は「風邪を引きづらくする上にダイエット効果にもなるシャワーの浴び方と、定期的な運動で相乗効果」についてお伝えします。
古代ローマ式入浴法でダイエット効果にも
僅かな時間で免疫力を高める「古代ローマ式入浴法」という手法があります。これは、身体を十分に温めた後、冷たいシャワーを浴びて表面を一気に冷やす入浴法が身体に良いのではないかということを調べた、オランダのある大学病院の実験に基づいたものです。実験は、18～65歳の男女3018人を対象に行われました。まず、全員を次の四つのグループに分けます。
- 熱いお風呂に入ってから、30秒冷たいシャワーを浴びるグループ
- 熱いお風呂に入ってから、60秒冷たいシャワーを浴びるグループ
- 熱いお風呂に入ってから、90秒冷たいシャワーを浴びるグループ
- 熱いお風呂のみのグループ
比較する条件は、次の通りです。
- 熱いお風呂には各自、好きなように入ってもらう
- 冷たいシャワーの温度は低めの10～12℃
- この入浴方法を一か月間続けてもらう
- その後、90日間、状況を調べる
その結果、次のことが分かりました。
- お風呂から上がったあとに冷たいシャワーを浴びたグループは、浴びなかったグループより29%も会社を病気で休む確率が減少した
- この効果は、男性よりも女性のほうがより高かった
- 冷たいシャワーを浴びる時間は、ほぼ関係がなかった
また、この入浴方法だけでは、病気で会社を休む確率が下がったのは29%でしたが、定期的に運動を行うと、病気になる確率が54%も減少したということです。風邪に限らず、病気にかかりにくくなったことから、免疫力が非常に高まったといえます。私もこのシャワーの浴び方を実施するようになってから風邪を引くことがなくなりました。わずかな時間ながら、かなりの効果を発揮してくれたのだから驚きです。
ただ、最初から冷たいシャワーを浴びるのは厳しいので、徐々に温度を下げていって、冷水に慣れるのがおすすめです。いちばん冷たいところまで下げたら、そこから30秒ほど浴びるようにします。ポイントは、身体の深部までしっかり温まった直後に冷やすことです。
なぜ風邪を引きにくくなるのか、原因ははっきりとは分かっていませんが、おそらくホルミシス効果によるものではないかといわれています。ホルミシス効果とは、人間の体はストレスを与えることにより、前よりも丈夫になるというものです。
つまり、運動や筋トレなども同じで、身体に対してストレスを与えることで、より元気になれるのです。長期的に行ない、習慣にすると効果が高まると考えられています。
ちなみに、人間の身体には、増えると痩せやすい身体になるといわれる「褐色脂肪細胞」というものがあり、身体を冷やすと、この細胞が活性化し、脂肪を燃やしてエネルギーを作ろうとするので、冷たいシャワーが効果的なのです。
ダイエット効果を期待するのであれば、褐色脂肪細胞が多い肩甲骨あたりに冷たいシャワーを当てるのがおすすめです。ただし、持病がなどがある人の場合は、医師に相談してから行なって下さい。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。
