お疲れ様です。今回は「勉強効率が大幅アップ!積極的に学ぶ姿勢、クイズ化、自己解説で効果絶大な勉強法」をお伝えします。
世の中には様々な勉強法が存在しており、「テキストを何度も読む」「1冊の参考書を何度もやる」「イメージを使って覚える」等、いずれにも熱心な支持者がいるため、私たちが数多の勉強法の中から「使える勉強法」を選び取ることはとても難しい作業です。
ですが、本当に効果が高い「効率の良い勉強法」には、共通して1つの特徴があります。
アクティブラーニング(積極的に学ぶ)
その唯一のポイントは「アクティブラーニング」です。名前の通り、積極的に学習に取り組んでいく手法のことで、授業を聞きながらノートを取るような受け身の姿勢ではなく、積極的に進んで頭を使いながら学ぶことです。
数十年に及ぶデータの蓄積があるテクニックであり、多くの実証データでも「効果が高い勉強法はアクティブラーニングの要素を含む」との結論が出ています。
そこで、アクティブラーニングをシンプルに実践する方法を紹介します。
①「想起」で記憶力向上、学習効率アップ
「想起」とは、思い出すことを意味します。人間の脳が最も活性化し、頭に情報を刻み込むのに最適な時期は、思い出す作業をした直後になります。
「模試は何度も受けるように」のようなアドバイスをよく耳にしますが、これは科学的にも正しく、単に試験に慣れるだけでなく、必要な情報を思い出そうと頑張るほど脳は良い方向に強化されます。問題を解きながら「ここで使う公式は何だっけ?」と思う度に、私たちの脳内では神経細胞が組み替わり、学習に適した状態に変わっていくのです。
「想起」はアクティブラーニングの大黒柱です。自分の勉強法を見直すときは、「思い出す作業をどこかに組み込めないか?」と考えてみてください。
そこで手軽に実施できるテクニックが「クイズ化」です。覚えたい情報をクイズにして、自分の記憶度をテストしてみる方法で、「単語カード」「テキスト暗記」「問題集」等が代表例です。意識して情報を思い出す要素が含まれていれば、全てクイズ化になります。過去の研究によれば、単なるテキストの再読と比べて、50~70%も記憶の定着率が上がることが分かっています。たとえば、こんなミニテストです。
- テキストを1ページ読んだら、いったん本を閉じる
- 今読んだばかりのページに何が書いてあったか思い出す
私も実際にやってみましたが、これが意外と難しく、数秒前に目にした情報すらまともに思い出せなかったのです。私たちの記憶力は曖昧なので、どこかで「想起」のステップを挟む必要があります。1ページ毎のクイズ化は時間がかかるので、慣れてきたら「1つのセクションを読む毎に思い出す」「見出し毎に思い出す」等のアレンジを加えてみましょう。それだけでも、普通にテキストを読み流すよりは、確実に学習効率がアップします。
②「再言語化」で理解を深め、知識の弱点を補強
次に大事なのは「再言語化」です。簡単に言い換えると「自分の言葉に置き換えること」で、何かを記憶するよりも、何かを理解するときに大事なポイントとなります。簡単に意味をつかめない情報を処理したいときには「再言語化」が欠かせません。
もし理解できないテキストに遭遇したら、「分かりやすく言い換えるとどうなるだろう?」と考えてみてください。
おすすめのテクニックが「自己解説」です。勉強で学んだ内容について、自問自答を繰り返しつつ理解を深めていくのがポイントになります。いったん基本的な学習を終えた後で、復習のために使うときに効果的な手法です。一般的な「自己解説」のステップは次のようになります。
- ①学びたい内容のリスト化
頭に入れたい内容をシンプルな文章にまとめてリストにします。「神経の仕組みを理解する」「江戸時代の流れを覚える」のように、それぞれのテーマを簡潔に表現してください。
- ②「原因」と「仕組み」の質問
リストアップしたテーマについて、それぞれ「原因(WHY)」と「仕組み(HOW)」に関する質問を自分に問いかけます。「神経はどのように情報を伝達しているのか?」など、テーマによって質問の仕方をアレンジしてください。
- ③確認テスト
②で作った質問の答えを書き出して、正しいかどうかを確認します。そして自分で作った質問に自分で答えていき、その間に新たな疑問が湧いたら、また別の質問をつなげていきます。どうしても説明が思いつかないレベルまで行きついたところで終えてください。
実際にやってみると分かりますが、どれだけ完全に理解したと思った内容でも、いざ解説を行うと自分で言葉にできないポイントが大量に見つかり、軽く落ち込んでしまうほどです。このショックがあなたの理解度の判断を正し、復習や練習の重要性を思い出させてくれるはずです。定期的に「自己解説」を実施し、知識の弱点を補強してみましょう。
今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。