記事一覧

頭の中で情報をコントロールできる脳の重要な機能「ワーキングメモリ」を高める方法3選

お疲れ様です。今回は『頭の中で情報をコントロールできる脳の重要な機能「ワーキングメモリ」を高める方法3選』をお伝えします。

ワーキングメモリは、短時間だけ頭の中で情報をコントロールできる脳の重要な機能で、この働きが大きいほど、試験等に向けての勉強の成果も出やすくなります。それでは見ていきましょう。

①運動で脳のパフォーマンス向上

運動により、記憶力アップや地頭を良くすることが分かっています。というと、難しい内容なのかと思われるかもしれませんが、ワーキングメモリを上げるために複雑なエクササイズは必要ありません。ウォーキングだけでも脳のパフォーマンスは上がるのです。

例えば、海外の大学にて定期的なウォーキングの効果を確かめた実験があります。被験者は1日40分のウォーキングを週に3回のペースで続け、脳の変化をfMRIで確認しました。

1年後、ウォーキングを続けた被験者は脳の神経回路が増え、記憶力や認知機能が上昇することが分かりました。認知の働きが上がることで未来の計画やスケジューリング、マルチタスク等も上手くなります。

ワーキングメモリの向上に必要なウォーキング量ですが、最低でも1回10分を目指して下さい。慣れてきたら30~40分を目安に、週に3回ほどのペースで実践していくのがおすすめです。

ちなみに運動の強度は、軽く呼吸が乱れるレベルのスピードで行って下さい。私の場合、腕をしっかり振りつつ、早歩きでウォーキングしています。

②筆記開示で不安解消、メンタル改善

筆記開示は、昔からカウンセリングの世界で使われてきた手法で、不安やうつ病改善の効果が高く、数多くの研究で明らかになっています。そのやり方は簡単で、

自分の悩みを紙に書き続ける だけです。

この作業を1日20分ずつ、数週間ほど続けると不安が消えて少しずつ幸福度が上昇します。ネガティブな感情を外に書き出したおかげで客観性が生まれ、自分の中に悩みを溜め込んだ状態よりも問題への対処が容易になり、メンタル改善だけでなく脳機能アップにも繋がります。

頭に心配ごとが浮かぶと、脳はそちらに処理能力を使ってしまい、認知のための力をほかにまわる余裕がなくなります

勉強をしながらも、一方では自分の悩みごとをつい考えてしまい、更にはその感情を抑えようとし、そして未来の心配ごとに気をとられる・・・。こんな状態では学習に集中できません。心配ごとが多い人とは、常にマルチタスクで作業している人と同じ状態なのです。

そこで筆記開示を行うと、脳のワーキングメモリから「心配」という負担が減って脳のリソースが解放されます。紙に心配ごとを吐き出したおかげで、より効率良く脳を使える状態になった訳です。

筆記開示を行うタイミングですが、勉強が終わった後、または寝る前に8分だけ行うのがベストです。その日の不安や不満、あらゆる心配ごとなど、とにかく頭の中の問題を全て吐き出すことが大事です。

長く続けるほど効果が出やすくなるので、最低でも4週間は続けてみて下さい。

③テレビゲームで脳力アップ(※デメリットあり)

近年の研究により、テレビゲームは脳に良いことが分かりました。注意力を保つ力が増え、ワーキングメモリが向上します。脳力アップに使えるゲームの条件は次の通りです。

  • リアルタイムの判断を要求される
  • 3D空間を飛び回れる
  • 謎解き要素がある

この条件を満たしたゲームほど脳への負担が大きく、認知トレーニングとしての効果が高まります。例えば「スーパーマリオ」「ゼルダの伝説」等です。

ただし、テレビゲームにはデメリットもあります。

  • 外部の刺激に反応しやすくなり、脳が報酬に弱くなる
  • 脳の報酬システムが変化を起こし、中毒症状に似た状態になる

よくできたゲームほど絶妙なタイミングでアイテムが手に入り、程よい難易度でクリアできるように設計されています。この快適さが脳の報酬スイッチを過剰に押してしまうわけです。こうなるとゲームの続きにばかり意識が向かい、せっかく高まったワーキングメモリや集中力を学習に活かせません。なのであらかじめ「1時間で止める」といった厳格なルールを決めておく必要があります。

私も学生の頃に、視力を落とすほどゲームに夢中になってましたね・・・。

今回の内容は以上になります。ご閲覧ありがとうございました。

ABOUT ME
Takaブログ
ストレスによる体調不良をきっかけに、体調管理・ヘルスケア・心理学等に関しての情報収集及び実践を繰り返しながら、日常生活のパフォーマンス向上に努めるようになった。 このブログでは上記の内容を中心に「科学的根拠のある情報」を発信しています。